tixeebox talk | 2017/04/03
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2020年には電子チケットをスタンダードへ

大坂 俊介(写真:右)

ぴあ株式会社 ライブ・チケッティング事業局

略歴:2008年に新卒でぴあ株式会社に入社。
社長室に3年半在籍後、営業を希望し音楽イベントのチケット仕入を担当する部署に異動。
ぴあ株式会社の音楽チームで電子チケットを初めて導入した。

飯塚 優希(写真:左)

Live Style株式会社 tixeebox事業責任者

略歴:経営者として管理業務全般から広報・マーケティングまで幅広く担当。2011年にアメリカに渡り、MBA取得。日本に戻りLive Styles 株式会社 取締役として現在まで在職中。
電子チケット発券サービス「tixeebox」の立ち上げ責任者。

チケット販売大手「ぴあ株式会社」× 電子チケット発券ツールの先駆者「Live Styles株式会社」

チケット販売大手「ぴあ株式会社」
×
電子チケット発券ツールの先駆者
「Live Styles株式会社」

昨年の夏に「チケット高額転売防止を求める共同声明」が発表され、高額転売に関して様々なところで議論がされている。顔認証や電子チケットなど防止策は増えているが、「電子チケット」はただ単に転売防止のための入場ツールだけではなく、様々な可能性を秘めている。今回、電子チケットを積極的に取り入れている「ぴあ株式会社」と電子チケットシステムを開発・運用を行う「Live Styles株式会社」の異なる2つの立場から、電子チケットの今後の可能性について話を聞いた。

ぴあが電子チケットを導入したきっかけ

Live Stylesと取り組むようになったきっかけは?

大坂 2014年に行われたあるアーティストのアリーナツアーの際、オークション対策で何か今までと違うことをやりたいとアーティストサイドからお話いただきました。色々検討していたうちのひとつがスマートフォン発券でした。
当時僕らは他社と連携してスマホチケット発券する座組みをやっていなかったので、Live Stylesさんを紹介してもらってそこから2年ちょっとという感じです。

Live Stylesに決めた理由は?

大坂 正直、他に選択肢がなかったという理由が強いのですが、最初の取り組みが非常に良かったので、それから2年くらいご一緒させていただいています。

飯塚 当時(2014年)はまだ『販売』と『発券』を分けて、2社でやるっていうモデルが少なく、全部一社で完了するというモデルがほとんどでした。

電子チケット発券を導入してみて良かった点は?

大坂 シンプルで、すごく楽です。
年齢層を踏まえてもみんな割とスマホを持っていますし、抵抗感なく使っていただけます。

ぴあでの電子チケットの案件は増えている?

大坂 2014年末に最初の取り組みとなったアリーナツアーが終わって、2015年始めにtixeeboxとの発券座組の3年から5年スパンのステップを話したのですが、 今のところはその通りにきています。

増えている要因は?

大坂 世の中の流れとして、スマホチケット/電子チケット導入の要望自体が増えてきているということがひとつあります。
もうひとつはオペレーションの安定です。初めは電子チケットの発券枚数が少なくても、僕ら(ぴあ・Live Styles)が全公演、イレギュラー対応を行うために立ち会いました。それが2015年です。そして、2016年から手放しでいけるところを増やしていきましょう、という形でやってきて、2017年に、“無人”(ぴあ・Live Styles立ち会い無し)で運営できるところまで2年かけて辿り着きました。

対談中、大坂 俊介さん

飯塚 『販売』と『電子発券』という二つの業務がある中で、主催者様側の意向で必要なところをすぐに共有して頂いたり、発券後常にユーザーにアプローチできるツールをこちらが提供しているので、それを生かした対応を行ったり等、スピード感をもってお取り組みさせていただいています。この関係値が案件を増やしてきた要因かなと思います。

初導入の時の評価

大坂 かなりスムーズにお客さんが入場できていました。

チケットって4枚まで購入させることが多いですが、4枚を紙でもぎるより、
例えば、電子チケットだと1回のタップで4枚もぎれるのでよっぽどスムーズだと思います。

飯塚 我々はツールでしかないので、遊び要素…例えば動画を見せたり、チケット背面(チケット使用後の画面)を色んなパターンのランダム表示が出るような形にしたりとか、もぎるときの音をアーティスト仕様に変えてしまうとか、そういった色んな機能を今後は導入して頂きたいですね。
現状では、初めて主催者様が電子チケットを導入するケースが多いので、まだそこまでは行かず、っていうところはあるんですが、2回目の電子チケット利用となってきたらそういったところも出来たら面白いなと思います。

電子チケットの課題

電子チケットのメリットや改善点などはありますか?

転売防止機能

大坂 良いところは、ユーザビリティが非常に高いところ。
転売抑制の強弱を付けられる、ということがポイントだったりします。

[ 解説|tixeebox レベル別転売防止機能 ]

飯塚 おかげさまでお取り組みさせてもらってる案件が増えてきています。なので、よりシステマティックに『販売』と『電子発券』を繋げていければなっていうところがひとつの課題ですね。

若い世代のほうが電子チケットは受け入れやすい?

大坂 年齢層はそんなに影響しない感覚はありますね。発券比率に影響するのは、年齢層よりも告知の仕方かなとは思います。

飯塚 結局ユーザーは入場できれば紙でも電子でもいいというのがまずあると思います。その中で、紙チケットでできて当たり前のことが電子チケットでもできるようになりましたっていうのが今のフェーズです。今後は、電子チケットの方が紙チケットよりいいよねっというところを見出していかなければならない。

チケットの未来像、2社での今後の取り組み

ぴあとLive Stylesでやっていきたいことは?

飯塚 そうですね。
主催者様の方のニーズとしては、転売防止やオペレーションの効率化というのがありますが、ユーザー側のニーズ・メリットにつながっているかというと必ずしもそうではないと思っています。

電子チケットは、フックとして転売防止はあるけど、そこに留まらず、本当はたぶんもっと違う使い方ができる。データの活用や面白要素だったり。ライブのコンテンツのひとつっていうところまで踏み込めたら面白いなって思いますね。

対談中、飯塚 優希

大坂 やっぱりスマホなので、プッシュ通知ができるのは大きいです。

例えば野外ライブの際は前日に当日の天候変化に伴う注意事項を送信するとか、そういう急なことにも対応できるっていうのがいいですよね。例えば当日「絶対カッパ持ってきてね」という注意事項をポップアップ出したりとか。すごく使い勝手がいいなって思います。

飯塚 アーティストからメッセージがきたりすると嬉しいですよね。
今話しているひとつの取り組みが、チケット購入したユーザーから、事前に当日聞きたい曲のリクエストを選んでもらって、それを主催者様にお戻しする。そして、イベント当日にそのリクエスト曲をやる、みたいなことが出来たら面白いよねっていう話をしてたりします。
そういう使い方ができると、単なる入場ツールでなく、転売でもなく
ユーザーにとって、電子チケットを使ってみようかなという要素になると思います。

今後の展開

飯塚 tixeeboxが電子チケットスタンダードまでいければと思っています。システム化という話もしましたが、そこが加速し、2020年に向けて確実に電子チケット市場を取れればなと思っています。そういった中でぴあさんとより強固な関係を築いていきたいです。

大坂 2020年が、何か次の「当たり前の仕組」が定着するタイミングだと思うので、そこに向けた準備を諸々していきたいと思っています。

対談を終えて、大坂 俊介さん・飯塚 優希
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事業解説

ぴあ株式会社

興行主催者やアーティスト、スポーツ団体などからの委託を受けてチケットの販売事業を展開。近年ではチケットの販売に留まらず、ぴあ株式会社主催のイベントやチケットとメディアを活用したプロモーションなど幅広い展開をしている。

URL[外部サイト]:http://corporate.pia.jp/

Live Styles株式会社

スマートフォン(スマホ)を使った電子チケットサービス
「tixeebox」を運営。紙チケットの電子化を行っている。公演会場の入り口でスタッフがスマホの画面をスワイプすると、チケットの「もぎり」が完了する仕組み。(特許取得済)

URL:http://livestyles.tv/

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